倬彼漢雲 爲章于天

~倬たる彼の漢雲 章を天に爲す~

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やさぐれキヨベエ

日曜日の朝、太陽が殺人的な光を浴びせかけてくる中、1時間半歩いたら日焼けした。
いや、日焼けするのは当たり前なんだ。当たり前だけど、たったの1時間半ですよ。
1時間半でこんだけ焼けるなら、1日海に行ったらさぞかし美味そうな焼き色がつくだろう。
普段、どれだけ日光に当たらずに暮らしてるんだオレは、と思った。

そもそも歩いて帰ればすぐじゃん、という判断を下した酔っぱらいのオレに猛省を促したい。
真っ直ぐ南に向かって進んで、川を渡ればウチだっていう判断は間違ってなかったし、前に車で通った道だから迷子になることもなかった。
ただ、車のスピードと徒歩のスピードを見誤っただけなんだ。
歩けども歩けどもなかなか辿り着かない交差点、バス停、橋、コンビニ。
バスは路線が東西に走ってるからから、どっちに乗ってもウチから遠ざかる。チッ。

彼女の言う通り、表通りに戻ってタクシーを拾うべきだった、と後悔したのが歩き始めて30分後。
裏の裏は表だとか言うけど、裏の裏は「信じられないぐらい裏」というのが正解だと思う。
とはいうものの、腐っても横浜市内、干からびた死体が2週間後に発見なんてことはないから安心だ。
たぶん。

進めば進むほど、タクシーどころか住人にさえ滅多に会わない場所に入り込んでいくオレ。
背中を流れ落ちる汗、ペットボトルからしたたり落ちる結露、颯爽とオレを追い抜いていくランナー。
…ランナー?どうやらやっと川の土手までたどり着いたらしい。
健康的な自分を世界に向かって声高に叫ぶランナーたちは、濃紺のスラックスに深紅のアロハを着てチンタラ歩いてるオレを二度見しながら駆け抜けていく。
なんだよ、なんか文句あっか。ガンくれてっとケツの穴から手ぇ突っ込んで奥歯ガタガタいわしたるぞ。
いやいや、さすがに言えませんよ、そんなこと。もういい大人だし。
ただ貰った物は返す主義なので、頂いたガンを丁重にお返ししときました。

川って橋が架かってないと渡りにくいよね。当たり前だけど。
そこから対岸に川を泳いで渡れば、あと5分で帰れるのに、橋がないばっかりに川沿いに15分遠回りするハメになった。
15分遠ざかれば、もちろん同じ15分かけて戻らなくてはならないので、覚悟を決めて川を泳ぐのと比べると30分のロスだ。
今にして思えば、川、泳いじゃえば良かったかもな。暑かったし、今年まだ泳いでないし。
そういえば海に行くって約束してたけど、あれは酒席での社交辞令ってヤツですよね、そうですよね。
わかっていますとも、ええ。

どうにも先月から行動と感情がちぐはぐでいけません。
きっと自分では気付いていない行き違いも多く起こしていることでしょう。
建前しか言ってないと、建前を本音と受け取られて離れていくよ、と言われたりもしました。
言えるかそんなこと、ばーかばーか。
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『復讐者に憐れみを』

聴覚障害者であるリュウ(シン・ハギュン)は、病の姉のために非合法の腎臓を手に入れようとするが騙され、大金と自身の腎臓を1つ失う。
直後、正規ルートで姉のドナーが見つかるが、手術の費用は臓器の密売組織に騙し取られていた。
リュウの恋人であるユンミ(ペ・ドゥナ)は、手術費用を調達できないリュウをそそのかし、身代金目的の誘拐を計画する。
会社社長のドンジン(ソン・ガンホ)の娘を誘拐し、身代金を要求するも、2人は娘に危害を加えない。
むしろリュウやリュウの姉、ユンミと過ごすうちに娘は彼らに懐いてしまう。
ドンジンは素直に身代金を払う決断をしたので、無事に娘を帰せば全て上手くいくかに思われた。

そんな状況の中、リュウの姉は手術費用調達のために2人が娘を誘拐していることに気づき、思い余って自殺してしまう。
姉を助けたくて起こした行動によって、かえって姉を失ってしまったリュウは茫然自失となり、娘から目を放している間に娘が事故で溺死してしまう。
身代金を支払って娘を殺されたドンジンは、犯人に対して徹底的な復讐を決意し、リュウもまた臓器の密売組織に復讐を始める。



自分の感想だけ書いて、作品のあらすじを全く紹介しないと、作品を観ていない人にはサッパリわからんということに気付いたので、作品の核心に触れないようにあらすじを書いてみた。
…小一時間かかった。
自分の要約力や文章構成力が格段に劣化していると感じた月曜の夜です。

ちょっとしたタイミングのズレが積み重なって、悪い方向へ坂を転がり落ちていく展開は、シリアスなはずなのに笑いをもらしてしまいそうな感じになってます。
うわぁ、そこでこう絡み合うか、ククッ、みたいな。
ペ・ドゥナも好きです。彼女が主演の『空気人形』って映画も、何とも言えない雰囲気で面白いですよ。

例によって思ったこと。
自我を押し通すと他者の自我との軋轢がひどくなる。
みんなが居酒屋で飲もうって言っているのに、自分だけキャバクラに行きたいと言って単独行動をすると、次からは声がかからない。(…べ、べつにオレのことじゃないぞ。)

リュウの立場は、親しい人物(姉や恋人のユンミ)を助けるため、あるいは彼らの復讐のためなら、手段や方法は問題にしない、自らの身を犠牲にすることだって厭わない、という姿勢。
ドンジンは、娘を守るため、また娘を殺した者への復讐のため、仕事を廃業し、自宅を失ってでも成し遂げる、という姿勢。
2人に共通するのが、自分にとって大事なモノのためには他人を犠牲にしてもやむを得ない、と考えている所でしょうか。
綺麗な女の子と時間を過ごすためには、友人たちとのひとときを犠牲にするのもやむを得ない。
いやいや、そんなことはない、はず…たぶん。
詰まるところ、極力自我を抑え込んで、お互いに我慢し続けようぜってことになるんだけども。
それができれば人類はとっくの昔に戦争やめてるし、そもそも種として存続できなくなるよね。

それからね。
これは素晴らしいモノだ、という極端な価値観を一度頭に植え付けてしまうと、それ以外のモノの価値がわからなくなる。
シングルモルト以外はウイスキーじゃない、とか、銀座のクラブが一番接客術に優れている、とかね。
確かにシングルモルトは美味いウイスキーだし、銀座のママの心遣いはハンパじゃない。
言いたいことはわかるけど、ブレンデッドウイスキーだって美味しいウイスキーだし、錦糸町や蒲田にも居心地の良い店はある。

姉であれ、恋人であれ、娘であれ、人に対して思い入れが強くなると、それ以外の人に対する価値の評価の仕方が狂ってくる。
恋人は間違いなく自分にとって大切だけど、見知らぬ他人だってブレンデッドウイスキーや錦糸町、蒲田のような良さを持っているはずなんだから、切り捨てたり蔑ろにして良いワケがない。
それがわからなくなるほど誰かを大切にするってのは、大切にされてる人にとっても良い影響はないと、個人的に思う。
そんなんだからお前は結婚するどころか彼女もできない、というのは正解です。

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『告白』

劇場で観るタイミングを逸して気にしていたけど、なかなか観る機会がなかった作品。
連休の都心に出かけるのがイヤになって、近所のTSUTAYAで借りてきました。
先日サスペンススリラーを好んで観る人に勧められて、重い腰を上げたとも言える。

中学校教師が担任するクラスの生徒に自分の娘を殺され、その犯人に復讐する。
っていうのが大雑把なあらすじなんだけれども、舞台が学校であったり、登場人物が中高生だったりすると、世を忍ぶ仮の仕事がチラついてニュートラルに観られないことが多いんです。

幕開け早々から「あぁ…あるあるこういう状態のクラス」みたいな感じでちょっと滅入った。
さすがに人を殺すような生徒にはまだお目にかかってないですけれどね。
興味津々なのに無関心を装うとか、バレバレなのにバレてないと思い込んで悪さするとか、自分は安全地帯に踏みとどまったまま、他の誰かに危ない橋を渡らせるとか、焚きつけられてその気になったバカが、登り始めたハシゴを途中で外されるとか。
自分もかつてはやっていたから、わざわざ「下らねぇんだよ」なんて断罪する気はないけど、毎週のように繰り返されるとウンザリします。
…映画の感想と日常の愚痴が混じっちゃった。

周りとのコミュニケーション不全(過干渉も無関心も含めて)が悪意の連鎖を助長するのなら、一度生まれた悪意はどこまでも止まらないように思います。
相手の干渉が邪魔で排除しようとする行為と、相手に関心を得たくて干渉する行為は、メビウスの輪っかじゃないですか。
復讐と言っても、詰まるところ復讐の対象に自分の気持ちを押しつける行為でしょうし。
救済だって被救済者に救済者が「救済したい欲求」を吐き出すだけじゃないですか。
物事はほどほどがいいんです。中庸って大事なんです。
という思いを抱くに至りました。儒教バンザイ。

しかし松たか子ってすごいなぁ。
一見相反する感情を同時に表現する演技がとても上手く感じました。
人を小馬鹿にする時の彼女の表情や声のトーンになんだかグッと来てしまうのは、私の特殊な性癖によるものなのですかねw

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『帝国ホテルの不思議』 村松友視

接客業に従事する者の端くれとして、お客様に対する最高のサービスとは何か?
と考える瞬間がたまにあります。うん、たまに。
そんな、妙にヤル気が全身からあふれ出ていた時に手に取った本なのだけれども、買ってしばらく積ん読状態でしたw
自分の仕事の質をより高めるヒントがあればいいな、と思ってたんだけど、タバコを買いに行くのにリムジンをチャーターしちゃうぐらいフィールドが違う感があったね。
恐るべし帝国ホテル。

内容としては、村松氏がそれぞれのセクションの担当者にインタビューして、帝国ホテルが提供する仕事の質がどれだけ高いのかを明らかにしていく体裁なんだけれども、どの方も一貫して、お客様が望むことを先回りして提供する、ということ述べられていたように思う。
そんなことは接客をする以上、考えるまでもなく当たり前のことなんだけど、ホテルではお客の滞在時間が飲食業に比べるとべらぼうに長くて、必要になるサービスも多岐に分かれるから「先回り」は困難を極めるね。
こと帝国ホテルはいわゆるVIPも多く利用するから、やり出したらきりがないほど先回りが必要になる。

残念だったのは松村氏の書き方が、取材した事実と彼の主観の混じった感想をごっちゃにしていて、インタビューされている方の意図が不明瞭になっている箇所が多すぎること。
中学生が書いた、社会科見学のレポートなのか感想文なのかよくわからないような文章、というのが私の印象です。
全体的にスノッブな感じがどうも鼻につく…。
どんな注文の仕方したか知らないが、普通はマティーニをシェイクなんかしないんだぜ。

これと合わせて読んだ、
『帝国ホテル サービスの真髄』 国友隆一 (リュウ・ブックス アステ新書)

の方が接客術を磨く、という上では参考になった気がします。
だったらそっちの感想かけよ、って話ですよね。

帝国ホテルの不思議帝国ホテルの不思議
(2010/11/10)
村松 友視

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『軽蔑』 中上健次

表紙の鈴木杏があまりにも衝撃的だったのでつい手に取ってしまった一冊です。
小説の「真知子」は、類い希な美貌と均整のとれた肢体の持ち主のハズなんだが…。
抽象概念を具現化する道具としての俳優って、辛い職業だよね。
あ、いや、道具って言い切っちゃうと語弊があるな。
鈴木杏の「真知子」に関しては映画を観るまで措くべきです、はい。

あらゆる関係性から隔絶された個人は、理屈の上で措定できても現実には存在しないよね。
人はこの世に生まれたその瞬間から「親」と「子」という血縁があるわけだし、全ての関係から逸脱しようとしたって、気がつけば新たな関係性の中に取り込まれちゃう。
しかも一度築かれた関係性は、意図的にそこから抜け出さない限り、雪ダルマのように色んなものを取り込みながら肥大化していく。

「関係性からの意図的な脱出」をできない人物、多くの場合、純粋なお人好しだったり、わが身かわいさゆえの八方美人だったりするけども、そんな関係を整理できない人物も、時間の経過と共にしがらみを抱え込みすぎれば、関係そのものが維持できなくなって破綻して「関係性からの意図せぬ脱出」をする。

そうすると、いずれ脱出したり破綻したりする関係を築いて壊す人の存在って、三途の河原で鬼に崩される石積みを永遠に続ける子供たちみたいな、無意味という意味のための存在なのかなぁ、と思ってしまうよ。

地縁や血縁、職業に対する社会的な先入観や固定観念に振り回される、「カズさん」と「真知子」のカップルを見ていると、こんなふうに考えてしまいます。

世間知らずのボンボンで、見栄っ張りで金離れが良く、ムリをした挙げ句に自滅する。
どっかにこんな類型の人間がいた気がするなぁ。それも他人とは思えないぐらい身近な所に。
毎朝鏡で見ている様な気がするぐらいにね、はっはっは。

軽蔑 (角川文庫)軽蔑 (角川文庫)
(2011/03/25)
中上 健次

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血管が細いってか

来た。久し振りにヤツが来た。
忘れた頃にやって来て、いつもオレを悩ませる憎いあん畜生。
お久しぶりです、偏頭痛さん。
自律神経に変調をきたすと、必ず彼が脳みそをキリキリと締め付けにやってきます。
自分で自律神経の働きを乱さないように生活していればいいのですが、ありとあらゆる誘惑に、生まれて以来の連敗記録更新中の自分にそんな真似はできません。

遺伝的に脳みその血管が細くねじくれているみたいで、オヤジも脳溢血やってまして。
ってことはオレも脳溢血予備軍であること間違いなしだよね。
体は人一倍太くできてるのにね、世の中上手くいかないよね。

夏までにちっとはマシな肉体になろうと思いましてね。
って半分夏に入ってるような時期から付け焼き刃で何とかなるモンじゃないけども、健康器具マニアな母のコレクションから「レッグマジックX」をパクってきました。
んで。ウソだろってくらいキツイよ、このマシン。
DVDではインストラクターのお姉さんがにこやかにやってるけど、そんなのムリ絶対。
どんだけ鍛錬積んだ強者を揃えてるんだ、このDVD。
おとなしくジムでバイクこいでようかなぁ…。

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